?キウイの育て方? キウイフルーツは薬剤散布もほとんどしなくてすむ、家庭向きの果樹です。つる性で、つる自体が巻きつくので、 摘心など夏場の管理をしないと収まりが悪くなります。 そのうえ、寒くなるまで落葉しないので、テラスなどの日よけには向きません。 また、雌雄異株のため、2本分の場所が必要です。 ただ、並べて植えなくても、10m前後離れている程度なら受粉に問題はないので、 雄木は物置の屋根などに這わせ、雌木だけを棚で育てればよいでしょう。 〇植え付け 日当たりの良い場所に腐葉土を十分すき込んで植えつけます。油粕に骨粉を混ぜて与えるとよいでしょう。 庭植えで大きく育てる場合は、ぶどうのように棚を作って果実をぶら下げるとよいでしょう。 小型に仕立てても実が収穫できます。フェンスやアーチなど、いろいろなものにからませて楽しんでください。 鉢植えで小型のあんどん仕立てにしても実が収穫できます。 〇用土 水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。 一般的な市販の用土を混合して用いる場合は、赤玉土小粒7〜8、腐葉土3〜2の配合土を用います。 〇手入れ 鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。 庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要です。 元肥を庭植えは11月に、鉢植えは2月に、追肥を庭植えは7月と9月に、 鉢植えは6月、9月に施します。庭植えでは、元肥、追肥とも化成肥料(チッ素N‐リン酸P‐カリK=8‐8‐8など)を用いますが、 化学肥料は最小限度に抑えて、できるだけ堆肥などの有機物を施すことが大切です。 家庭で出る草や生ゴミなどを有効に利用しましょう。鉢植えでは 、元肥には有機固形肥料を、追肥には緩効性化成肥料を用います。 鉢植えの植え替え適期は11月から3月です。根詰まりを防ぎ、 通気をよくするのが目的で、鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2〜3年に1回は必要です。 〇収穫 霜のおりる直前が収穫の目安です。収穫は一度に行います。果実を手で持ち、枝の付け根のところを手で押してはずします。 収穫したばかりの果実は硬くて酸味が強いので、直ちに紙箱などに入れ、 ビニールシートに包んで密封し、20度前後の場所に置きつい熟させます。10日〜2週間で食べられます。