【水量は必ず注ぎ口と本体の接合部分より「上」でお願いします】 ●注ぎ口と本体ははんだ付けで接合されており、この部分が水で覆われていれば100℃以上にならないので問題ないのですが、水で覆われていないと空焚きに近い高温状態になってしまい、溶接が外れてしまうことがあります。よって銅製ケトルは少量沸かしには不向きですのでご注意下さい。 ■銅は健康に欠かせない栄養素です。赤血球のヘモグロビンと呼ばれる、鉄分を持った蛋白質は血液を通して酵素を体中に運搬しています。このヘモグロビンが作られる時、銅が鉄分の利用を助けています。 ■銅は骨や血管、さらに脳、神経などの発育に欠かせない「血のミネラル」とも呼ばれ、赤ちゃんの粉ミルクにも欠かせない栄養素です。この銅が不足すると銅欠乏症貧血と呼ばれる貧血と起こします。 ■強力な抗菌効果を持つ銅は、その中にある水を清らかに保つほか、使用中に超微量の銅が溶出し、無理なく体に吸収され、健康な体作りに役立ちます。 ■銅は熱伝導率が非常に良く、お湯も早く沸きます。 ≪詳細≫ ●サイズ:最大幅210(底径105)×フタを外した部分の径103×全高205mm ●満水容量:2.0L(実用容量:約1.4L) ●重量:700g ●表面加工: ・外面/焼付け塗装 ・内面/ニッケルめっき ●材料の種類: ・本体/銅(底の厚さ0.8mm) ・取っ手・ツマミ/天然木 ●原産国:日本 ●使用可能熱源:ガスコンロ・ハロゲンヒーター・シーズヒーター・電気プレート (IH電磁調理器では使えません) ≪銅具のQ&A≫ 【銅製品を使うにあたって注意することはどんな事ですか?】 ●調理後は内容物を保存しないで下さい。緑青(りょくしょう・銅のサビ)の発生やメッキがとれる原因となります。調理後は速やかに他の容器へ移して下さい。また、塩分や酸、アルカリ成分を含んだ汚れを付着させたまま放置したり、湿気の多い場所での保管は緑青発生の原因となります。 【はじめて使用する場合はどのようにすればいいですか?】 ●加工の際についた臭いや油分を取るため、食器用中性洗剤と柔らかいスポンジを使いぬるま湯で洗って下さい。鍋の場合は、一度お湯を煮立ててからお使い下さい。その時、野菜のクズなどを一緒に煮立てるとよく馴染みます。 【銅製品の外側に何か皮膜みたいなものが塗ってありますが、落として使うのか、このまま使ってもいいのですか?】 ●銅製品の外側には変色防止の為に、クリアーラッカー塗装を施している商品もあります。そのままの状態でお使いください。また、ラッカーを取って使用したい場合は市販されているマニキュアの除光液やラッカーうすめ液(アセトン入り)等を脱脂綿や布につけ、製品の外側のラッカーをこすり落として下さい。液が少ないとすぐに液が蒸発してしまい、液の付着した部分が白くなることがあります。その時は再度繰り返し行い、最後に中性洗剤で洗い、すすいだあと、水気を完全に拭き取って下さい。 *表面が着色処理してある商品はラッカーで除去しないで下さい。 【銅製品の内側にメッキが施されているのはどうしてですか?】 ●厚生労働省の食品衛生法により、銅製の鍋、ケトル、フライパン、マグカップ等の食品の接する部分には緑青防止のためメッキを施すように規制されています。この規制は昭和27年に施行され現在に至っております。緑青は無害と認定されたにも関わらず、法の改正は行われないまま現在もその法に基づいてメッキを施しています。 【メッキは酸や塩分、アルカリに弱いので注意!】 ●水や空気に対して非常に強い反面、酸や塩分、アルカリ成分にとても弱いです。例えば、茶葉に含まれるタンニン酸や大根のアルカリ成分に反応して、たった一回の使用でもメッキが剥がれることがありますので使用後はすぐに洗浄して下さい。 【内側のメッキは永久ですか?】 ●メッキは酸や塩分、アルカリに弱く、内容物や時間によってはたった一度の使用でもメッキが剥がれる場合があります。また、長く使用していれば必ずとれます。 【内側のメッキ部分に黒い斑点が出来たのですが。】 ●メッキ部分には目に見えない無数のピンホールがあり、そこから銅イオンが内容物と反応して発生します。他の金属でも発生する一般的な現象で、そのまま使用しても衛生的に問題はありません。また、この黒い斑点(変色)は深層部から発生しますので落とすことはできません。 【メッキがとれた状態で使用したらどうなりますか?】 ●そのまま使用しても構いません。銅イオンの効果は上がります。メッキ再生には実費にてお受けしております。(メーカーにて受付) 【鍋に緑青色のようなものがつき、料理の表面が緑色になりました。体に害はありませんか?】 ●緑青の発生は、鍋の中に料理を長時間放置したり、水分を付着させたまま放置しておくと発生します。緑青は無害ですが金気に敏感な方、金属アレルギーの方などは気分を害される場合がございます。緑青が発生しましたら、除去してからご使用下さい。また、長時間放置して食材に緑青が付着したものは食べないで下さい。緑青は水や高温で煮出しても溶けず、体内に入っても吸収されずにすべて排出されます。 【緑青(銅のサビ)が発生した場合はどうすればいいですか?】 ●緑青のおとしかたは、酢(家庭用)に同量の塩を混ぜた溶液を布につけて緑青部分をこすり落として下さい。その後は食器用洗剤で洗い、よくすすいだ後水気を完全に拭きとって下さい。 【緑青(銅のサビ)の発生を防ぐには?】 ●調理後は速やかに他の容器へ移し替えて下さい。その時十分に洗浄して水を切り、拭いて保管して下さい。 【焦げつかせた時のお手入れの仕方は?】 ●焦げつきをおとす時は、熱湯に浸して、焦げつきを柔らかくしてから、スポンジまたはタワシ等で取り除いて下さい。ナイフや傷つきやすいものを使用しないで下さい。メッキを傷つけますと緑青の発生原因となります。 【空焚きをしてしまったら?】 ●水などをかけて急冷しないで下さい。空焚きは火災や本体の変形(ケトルの場合は注ぎ口の溶接部分が溶けて水漏れや脱落)、取っ手及びツマミ等の破損の原因となります。修理再生ができる場合と、できない場合があります。お買い求め店及びメーカーにご相談下さい。 【外側をいつもキレイにしておくにはどうしたらいいですか?】 ●食器用中性洗剤で柔らかいスポンジを使いぬるま湯で洗って下さい。水気を完全に拭き取っていただき、湿気の少ない場所に保管して下さい。食器乾燥機、食器洗い乾燥機は水染みの原因となりますので使用しないで下さい。表面にクリアーラッカー塗装が施されている商品の場合、ラッカーを傷つけないように注意して下さい。他の食器とぶつけたり擦ったりしますと塗装が欠けて、無くなった部分から変色が始まります。クリアーラッカー塗装の無い商品は酢と塩を1:1もしくは1:3の割合で混ぜた溶液を小皿に作り布につけて磨いて下さい。調味料のソースで磨かれてもキレイになります。市販の銅クリーナーも有効です。磨いた後、速やかに上記の方法にて洗浄処置して下さい。 【メッキの種類について】 ●「スズ引き・スズめっき」 スズの融点は230℃。新光金属では主にタンブラーやマグカップには手塗りのスズ引き、玉子焼にはスズめっきを用いています。純度99.999%の純スズしか使用していません。 ●「ニッケルめっき」 ニッケルの融点は1800℃。高温に強い特性を活かし、新光金属では主に鍋やケトルに用いています。